広島大学の学生番号はどのように決まっているのか


1.はじめに

 広島大学に所属する全学生には、一人一人学生番号が割り振られている。学生番号は授業の課題やテストで記入するだけでなく、授業や学内LANに接続するために用いられるなど広大生としての生活を送るために不可欠である。これだけ広大生と関わりが深いにもかかわらず、それら数字はどのように決まっているのかほとんどの広大生は知らない。本研究の目的は学生番号がいかなる規則で決定されているか明らかにすることである。


2.学生番号を決めている規則

 広島大学には学生番号に関する規則が存在する。それは、広島大学における学生番号の取扱いについて(申合せ)(平成25年3月29日理事(教育担当)決裁、4月1日施行 以下、「規則」)1である。規則では学生番号の構成と割り振りについて定めている。

 以下では規則を紹介しながら、学生番号B131234を事例に解説する。 学生番号は7桁で構成され、区分記号、入学年度、名列番号で構成されている。B131234の場合、Bが区分記号、数字の最初の2桁である13が入学年度、下4けたの1234が名列番号である

A) 区分記号

 区分記号とは広島大学の学生を種類ごとに分け、それらに対応する記号である。以下の10種類があり、それぞれ英語の頭文字をとったものと考えられる。
区分区分記号
学部 (bachelor)B
専攻科 (special needs education)S
修士課程、博士課程前期課程 (master)M
博士課程後期、博士課程(医歯薬保健学研究科の医歯薬学専攻) (doctor)D
専門職学位課程 (profession)P
学部、学内共同教育研究施設及び全国共同研究施設の研究生・外国人研究生、特別研究生 K
研究科の研究生・外国人研究生G
学部の科目等履修生・特別聴講生 (completion)C
研究科の科目等履修生・特別聴講生 (registration)R
日本語等予備教育生V
 ※研究生、日本語等予備教育生についての英語表記は不明

B) 入学年度

 入学、進学、または受け入れられた年度の西暦下2桁で表される。編入学、学士入学、転入学した者は受け入れ年次に該当する入学年度で表される。たとえば、2013(平成25)年4月に広島大学文学部に入学した報告者の学生番号はB13****であり、この年度に広島大学の学士課程に入学した学生は全てB13から始まる。これは2015年度に3年次生に編入学した場合も同様にB13から始まる。

C) 名列番号

(1)学部、専攻科、大学院生
区分記号ごとにランダムに番号があてられる。ただし、専門職学位課程(法務研究科)の学生の名列番号は、上1桁目に「3」(法学既修者は「2」)と表示される。(例.P143○○○)
(2)研究生、科目等履修生等
区分記号ごとに、広島大学への出願順の一連番号となっている。

D) その他の決まり


3.その他

 平成14年までは名列番号の後ろに、チェックデジット(チェック)と呼ばれるA~Jのアルファベットが付いていた。このアルファベットは学生番号の数字から導き出されたある計算式(詳細不明)によって決まっており、授業の抽選(例.チェックがBの人は落選)などにも用いられた。また、自己紹介コールという飲み会での掛け声でも用いられていたようである2

<コール例>
A=飲む人「日本国立~、広島大学~、○○(自分の所属する学部)学部~、○○(自分の所属するコース名)コース。」
B=まわりの人「学籍番号は?」
A「1400000!」
B「チェックは?」
A「○(自分のチェックデジット)!
B、Hの場合は別のコールがあったようである。


4.終わりに

 学生番号の数字の羅列の意味が分かって良かった。区分記号は自分が思っていたよりもあったので、学部生や院生以外にも広島大学に所属する学生を知ることが出来た。最後に、規則の存在を教えてくれた学生支援グループの職員の方に感謝したい。


注釈


2013年6月30日 ゆかたまつり発表
2014年6月29日 ゆかたまつり発表
2015年4月3日 入学式ビラ掲載
2016年6月12日 HP公開



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