自転車を利用した広島大学から西条駅まで信号を通過せずに移動する経路

動機

 我々大学生は通学時に主にバスや自転車を利用しています。特に自転車はお金もかからず手軽な交通手段として普及しています。しかし自転車はバスに比べて遅く,信号で止まるとさらに時間をとることになります。
 そこで自転車を利用するときに「信号を通過せずに移動できる」=「止まらずに移動できる」経路を調べました。また調査する経路については、「広島大学中央図書館前駐輪場」~「JR西条駅横立体駐輪場」に設定します。

調査の詳細

 Google Mapsと実際の道を見て経路図を作成します。始めに自転車で通行する場所と自転車で通行しない場所について、安全性や交通規則などから以下のように決めます。

表1.[自転車で通行する場所と自転車で通行しない場所]
自転車で通行する場所 自転車で通行しない場所
  1. 歩道・自転車専用道路または路側帯
  2. 信号のない横断歩道
  3. 中央線・中央分離帯のない道路の信号のない交差点
  4. 自転車通行可の地下道
  1. 信号のある交差点の横断歩道
  2. 中央線・中央分離帯のある道路
  3. 鉄道軌道・自動車専用道路
  4. 橋やトンネルのない川など

※難しく書いていますが信号のある横断歩道(交差点)と幅が広い所は通らないということです。
 上の条件から一車線同士の交差点は無視できるので、自転車で通行しない場所でおおまかに地図を区切り、できた場所の境界に通行する所があるかどうか調べます。

経路図の作成手順

  1. 始点と終点を含む十分大きな地図を作成する
  2. 地図と照らし合わせながら、自転車で通行しない場所でおおまかに地図を区切る(図1)
  3. 区切られた場所に代表点を打ち、境界に通行する場所があるときは代表点同士を線で結ぶ.(図2)
  4. 代表点に番号を打ちそれぞれの線の長さを計測しておく(あとで最短経路を求めるために使います)(図2)

図1.[自転車で通行しない場所で区切った地図]

図2.[経路図]
 
※画像をクリックで拡大(新ページで開きます)

 経路図について、隣り合うある点同士が結ばれていればその境界が自転車で通行できるということです。よって経路図のなかの2点がつながっていればその点がある場所からもう一つの点の場所に行く道があるということです。
 「広島大学中央図書館前駐輪場」の場所は「5」、JR西条駅横立体駐輪場は「37」の場所にありますがこの2つはつながっているので行く道があるということになります。
しかしできるだけ近い道で行きたいので最短経路を探すと5→12→15→22→20→43→42→41→37となることがわかります。(Java(プログラミング言語)で計算しました)

補足・考察

 この経路を実際に自転車で移動してみました。(図3)
  広大中央図書館前-信号なしルート→西条駅    36分38秒
 ブールバール経由の場合
  西条駅-ブールバール→広大中央図書館前    25分13秒(内信号待ち4分12秒)


図3.[実際に移動した経路]
※画像をクリックで拡大(新ページで開きます)
google maps版です。

実際に信号を一度も通過することなく広大から西条駅まで行くことが出来ましたが、信号を避け細い道を通ることによって遠回りになったため、信号なしルートのほうが遅いと言う結果になってしまいました。
また経路図(図2)でつながっている所はどこでも自転車で信号を一度も通過することなく行くことが出来ます。

参考文献・webサイト



ゆかた・大学祭展示企画へ

このページのトップへ

メインページへ